○設立趣旨
気候変動を踏まえた洪水リスクを河川・水管理の分野として今後どう取り扱うかについて、 全国に先駆けて、北海道の行政・大学・民間が連携して検討を進めてきて、 気象予測データを用いた想定被害予測とその軽減策の提示など大きな成果が得られ始めています。

今後、リスクに対する方策を具体化し地域に広げていく際に、 さらに多岐にわたる問題解決事項が現れることが考えられ、 行政や民間企業・大学など異なる立場・組織の幅広い理解がなお必須となります。

これまでも官民学が連携してこのテーマに携わってきたものの、 分野全体での機運の高まりにつなげていくためには、 今後はさらに異なる立場・地域が一体感をもって取り組んでいく仕組みが必要な段階になっています。

また、分野一体としてこの課題に取り組み、より良い社会に発展させていくためには、 研究・実務で得られた最新の知見を国内・海外に向けて共有し、 コミュニケーションによって得られることを各々の研究・実務にフィードバックさせることが重要であり、 その場が求められています。

これらの背景から、業務・プロジェクト単位の活動によらない協働的を組織をつくり、 これからの気候変動を踏まえた洪水リスク対応に取り組んでいくために この組織を設立するものです。